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  • 07/28/03:59

■普通の日記 -走れメロス-


 先日電車に乗っていました。椅子にはぎっしり人がいて、つり革も体が触れ合わない程度の乗車率でした。
某駅にて、電車が停車し、乗客は乗り降りをしています。
僕は、開いたドアの横の手すりによっかかって、真っ黒に染まった空をぼんやり眺めていました。
すると、目の前を随分遅く、降りようとする50代くらいの男性が通りかかりました。
その人をずっと見てました。
すると、出口の扉に差し掛かかったところで、歩きながら頭が下がってきたと思ったら、突然、僕の靴の上に、倒れました。
それはまるで、スローモーションのVTRを見ているかのように、ゆっくりに見えました。
彼の体は、電車内とホームをまたいだ状態で、電車のドアは閉まろうとし、
何かに挟まったことを感知したドアはまた開き、一瞬何が起こったのか分からなくなり呆然としていた僕は、我に帰ってあたふたしてました。
幸い、先頭車両だった為、運転手の所までダッシュしようと、電車から降りました。
その時、どこからか、「非常ボタンおさねーの?」と聞こえました。
分かってるならお前が押せよ!!と思いながらも、傍若無人に運転手のとこまで走りました。
「すいません!!急病人です!!」
すると、運転手は、電車のクラクションをファンファンならし、補助員を呼びつけました。
振り返り、倒れていた車両を見ると、驚きました。
周りの人は、ただ見ているだけで、その人は、自力で起き上がろうとさえしていました。
補助員が走ってきたときに、手を上げて、「こっちです」と、誰かが言ってはくれたものの、酔っ払って倒れたと思ったのか、冷たい視線で見ていました。
その人は、無事、補助員に保護されました。
その場に戻った時、乗客の人たちが僕に向ける視線は、なぜか白い目。
え?なぜですか?何で、そんな目で僕を見てはるんですか?
まるで、僕が電車を止めてしまったかのようで。。どうにもやりきれない気持ち。
車内では、冷めた空気の気まずさに、ずーっとうつむいてました。何だか悪いことをした気分。
やっと、最寄り駅に到着。チャリに乗って、一心不乱にこいでやろうと、自転車を探すが、ありません。
あら?と思いながら、ちょっと離れたところまで必死に探したけれども、ありません。
なぜ?僕はそこから走りだしました。やり場のない怒りを抑えて、家路に向かって、一心不乱に。。
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